『世界の終わりと夜明け前 』浅野いにお
私はハズレ本を引かないために普段は誰かが薦めている本ばかり買います。
でもこれは本棚にあってなぜか目について購入してしまいました。
勝間和代さんが「起きていることはすべて正しい」で言っているように、
なんとなく目についたということは
どこかで自分がこの本を求めている気がして。
浅野いにおワールドに浸れ!
『世界の終わりと夜明け前』は短篇集。
ストーリーのつながりはない上に、
1つ1つのメッセージは強くありません。
でもどの作品にも共通するのは、
ちょっと後ろ向きからちょっと前向きに変わっているということ。
今までは朝に対して、リセットとか開放的なイメージがあったが最近は違くて、誰にでも平等に朝はやって来るけど同じ朝は二度と来ない。そんな感じ。
なんとなく閉塞感を感じていたのは同じ朝しか来ないと思っていたから。
違う朝が来ることがわかれば、ちょっとだけ前を向ける気がする。
浅野いにおさんの創りだす世界感に浸れる漫画です。
未読の方はぜひ読んでみてください。